ロシア占領下の町で大規模爆発、「少なくとも6人死亡」と報道
(CNN) ロシア占領下にあるウクライナ南部ヘルソン州の町ノバカホフカで11日夜、複数の大規模な爆発があり、ロシア国営タス通信は少なくとも6人が死亡したと報じた。
2月にロシアのウクライナ侵攻が始まってから、ロシア占領地で起きた爆発としては最大の規模だった可能性がある。
タス通信は12日、町のロシア系「軍民行政府」トップの話として、肥料倉庫が爆発し、死傷者が出て市場や病院、民家が損壊したと伝えた。
同トップはまた、ロシアの国営テレビに対し、米国がウクライナに提供した高機動ロケット砲システム(HIMARS)による攻撃で、町のインフラに重大な被害が出たと述べた。
民間人70人以上が負傷、がれきの下敷きになったとみられる7人が行方不明になっていて、犠牲者の数は今後さらに増えるとの見通しを示した。
さらに、攻撃を受けたのは倉庫や店舗、薬局、ガソリンスタンドなどの非軍事施設だと強調。半径2キロの範囲で窓ガラスが飛び散ったと語った。
軍民行政府の別のメンバーも、HIMARSを使ったウクライナ軍の攻撃だと述べた。
一方、ウクライナ軍の作戦司令部は11日、ミサイル砲兵部隊の戦果により、敵軍はノバカホフカで兵士52人と大砲、装甲車、弾薬庫を失ったと発表した。