欧州覆う異常な猛暑 ポルトガルで46度超観測 各国が厳重警戒呼びかけ
ポルトガルのアントニオ・コスタ首相は記者団に対し、異常気象に関して14日は「最も深刻な日」になりそうだと述べ、これまで以上に注意するよう国民に呼びかけた。危険が高まっていることを受け、「警戒状態」は17日まで延長するとした。
猛暑の影響でポルトガルでは森林火災が相次ぎ、市民保護当局によると、14日現在で10カ所の森林火災に消防士1656人が出動している。パルメラでは13日、森林火災がガソリンスタンドに迫り、現場には軍も出動して住民や動物が避難した。
フランスでも南西部で森林火災が続発し、警察は14日、自宅やキャンプ場から避難した人が12日以来、6500人を超えたことを明らかにした。
フランス南西部ランディラで発生した山火事=13日/Jorge Guerrero/AFP/Getty Images
延焼を食い止めるために12日以来、消防士約1000人が出動し、上空から水を投下する航空機6機も使用されている。
国家消防当局は全土の都市に対し、干ばつや熱波が続いていることを理由に7月14日の革命記念日恒例の花火を中止するよう呼びかけた。火災は今も続いており、気温の上昇や強風に伴う困難が予想されるとしている。