ウクライナ独立記念日、ロシアから奪った戦車を展示 不安募らせる住民

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独立記念日を控え、首都の大通りに破壊されたロシアの軍用車両や戦車が展示されている/David Goldman/AP

独立記念日を控え、首都の大通りに破壊されたロシアの軍用車両や戦車が展示されている/David Goldman/AP

ウクライナ・キーウ(CNN) ウクライナは24日、ソ連から離脱して31年目の独立記念日を迎える。これまでは毎年、祝賀行事やパレードが行われていたが、今年の独立記念日はロシアの侵攻開始から半年目と重なる。

首都キーウなどではロシアによる攻撃を想定して、イベントが禁止になった。

パレードに代わり、ロシアが首都制圧を試みて失敗した証しとして、ロシア軍から奪った戦車などの軍事車両がキーウのフレシチャーティク大通りに展示されている。

独立記念日の前日、フレシチャーティク大通りには大勢の人が集まった。さびついた戦車によじ上る子どもたちや、車両の残骸の前で記念写真を撮る人たちもいた。

8歳の息子を連れて「鉄くずパレード」を見に来たという女性は、ロシア軍の戦車によじ上る息子を見守りながら、キーウの住民の多くは戦争のことを忘れていると語り、この展示は戦争のことを思い出させる良い機会になると話した。

戦闘の最前線にいる夫からは、キーウを離れて別荘に移るよう促されたが、女性はそれを拒んだといい、たとえ「(24日に)キーウがミサイルで集中攻撃されたとしても、私たちは離れない」と語気を強めた。

自宅には「放射能汚染に備え、ミサイルに備えて」非常用袋を用意し、十分な衣類なども蓄えていると女性は説明。「私たちはもう、簡単にはおびえなくなった」と打ち明けた。

「(独立記念日の)お祭り気分にはならない」と女性は言い、夫や兄弟が戦線にいることを考えると悲しみを感じると話す。

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