岸田首相、原発の再稼働を表明 次世代原発の建設検討も
東京(CNN) 岸田文雄首相は24日、東京電力福島第一原発事故以降に停止している原発の再稼働を進めると表明した。さらに次世代原発の開発、建設を検討する方針も明らかにした。
岸田氏は記者団とのインタビューで、検討項目について年末までに具体的な方策を示すよう指示したことを明らかにした。
原発の新設が決まれば、2011年の原発事故以来の政策転換となる。日本では同事故以降、原発に対する厳しい世論が広がるなかで、安全基準の強化が進められてきた。
一方で近年、エネルギー需要の増大にともなって、天然ガスや石炭の輸入が増えている。
岸田氏は昨年の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で化石燃料からの脱却を呼び掛け、日本政府として50年までに炭素中立を目指す姿勢を改めて示した。
今年に入ってロシアのウクライナ侵攻などにより燃料価格が高騰したことから、経済産業省は6月末、国民に節電への協力を呼び掛けていた。