ブルキナファソで5カ月監禁、83歳の米修道女解放 米軍が支援
(CNN) 西アフリカのブルキナファソでテロリストに約5カ月間監禁されていた米ルイジアナ州出身の83歳の修道女が、先月29日に釈放されたことがわかった。
事情に詳しい米政府関係者によると、解放されたスーエレン・テニソン氏の身柄はテロリストからニジェール人へ移り、その後米国関係者に保護された。ニジェールはブルキナファソの隣国。複数の米政府関係者とルイジアナ州選出のビル・カシディー上院議員がテニソン氏の身元を確認した。釈放の具体的な状況については今のところ明らかとなっていない。
米アフリカ軍の広報を担当するティモシー・ピートラック少佐はCNNに宛てた声明の中で、軍職員が米民間人の「安全な引き渡しを支援した」と述べた。米国務省の報道官も、釈放された米国人は「まもなく愛する人々との再会を果たすだろう」と述べた。
テニソン氏が所属する宗教団体「聖十字架のマリアナイト」は31日、同氏の釈放をフェイスブックで公表。「シスター・スーエレンが解放されました! 無事に米国側に身柄があります。皆さんの祈りと支援に心から感謝します」と投稿した。
同団体の投稿によれば、テニソン氏は5カ月間監禁されていた。
ピートラック少佐は声明の中で、「今回の釈放に先立ち、数カ月にわたり素晴らしい協力をしてくれたアフリカと世界各国のパートナー、特に取り組みで重要な役割を担ったニジェール政府に感謝したい」と述べた。
米国務省もテニソン氏の釈放を発表し、「米国人の安全が最優先であることを改めて国民に伝えたい。自らの意思に反して不当に拘束された米国人が帰国できるまで、バイデン政権は様々な手段を講じて積極的に働きかけを続けていく」と述べた。