ロシア人実業家の死亡報道止まらず、1月以降8人 いずれも自殺か事故の可能性
今年に入ってからの一連の死亡のうち最初に報じられたのはガスプロムの男性幹部。国営RIAノーボスチ通信によると、レニングラード近郊のレニンスキー村では今年1月30日、同幹部が自身のコテージで死亡しているのが見つかった。
RIAによると、現場で遺書が見つかり、捜査員は自殺とみて捜査を進めている。ロシアの放送局RenTvはこの男性をガスプロム・インベスト社の輸送部門責任者レオニード・シュルマン氏と特定した。
この後4月にかけて、ガスプロムと関係のある実業家3人も相次いで死亡した。いずれも自殺とみられている。
2月28日には、ウクライナ生まれのロシア人富豪、ミハイル・ワトフォード氏が英イングランドのサリーにある自宅で死亡しているのが発見されている。
またロシア紙コメルサントによると、別の実業家のバシリー・メルニコフ氏が3月下旬、ロシア中部ニジニ・ノブゴロドで家族とともに死亡しているのが発見された。
ロシア捜査委員会の地元支部はこの件の捜査状況について追加情報を発表しておらず、CNNの問い合わせに返答しなかった。事件のあった3月の時点では、「アパートへの不法な侵入があった形跡はない」「刃物が見つかり押収された」と述べ、同氏が家族を殺害した後に自殺した可能性を含め調べを進めていると明らかにしていた。