「ザポリージャ原発周辺に安全地帯を」とIAEA報告書 事務局長も強い懸念

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ザポリージャ原子力発電所に到着した国際原子力機関(IAEA)の調査団ら=1日、ウクライナ/Alexander Ermochenko/REUTERS

ザポリージャ原子力発電所に到着した国際原子力機関(IAEA)の調査団ら=1日、ウクライナ/Alexander Ermochenko/REUTERS

(CNN) ロシア軍が占拠するウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所に入った国際原子力機関(IAEA)の調査団が6日、報告書を公表し、原発の周りに安全地帯を設ける必要があると主張した。

ザポリージャ原発とその付近のエネルホダル市を含む周辺地域では砲撃が続き、ロシアとウクライナが互いの「核テロ」だと非難し合っている。外部電源が断たれて事故が起きる事態も懸念され、IAEAのグロッシ事務局長が率いる調査団が現地を訪れていた。

報告書は、軍事攻撃による損傷で原発事故が起きることを防ぐため、早急な暫定措置が必要だと強調。「原子力安全保護区域」の設置に向け、ただちに協議を始める用意があると表明している。

ザポリージャ原子力発電所に到着した国際原子力機関(IAEA)の調査団ら=1日、ウクライナ/Alexander Ermochenko/REUTERS
ザポリージャ原子力発電所に到着した国際原子力機関(IAEA)の調査団ら=1日、ウクライナ/Alexander Ermochenko/REUTERS

調査団は現地で施設の損傷を直接視察した。この中には複数の建物の屋根、核燃料や放射性廃棄物の保管庫、放射線監視システムが入ったコンテナが含まれ、近くには使用済み燃料の貯蔵施設もあった。

訪問中に砲撃も目撃し、双方に戦闘停止を求めたという。調査団が管理棟への避難を強いられる場面もあった。

これまで砲撃が緊急事態を招く結果にはなっていないが、重要な安全機能に影響を及ぼす恐れがあり、核の安全が絶え間なく脅かされていると指摘した。

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