英エリザベス女王、医師が静養を勧告 枢密院の会合延期
(CNN) 英国のエリザベス女王(96)が7日、医師から休養を取るよう勧告され、同日予定されていた枢密院の会合が延期になった。英王室が明らかにした。
エリザベス女王はこの日、枢密院のオンライン会合に出席する予定だった。前日の6日には、リズ・トラス氏を新首相に任命していた。在位70年の間に任命した首相はトラス氏が15人目だった。
枢密院は首相や閣僚で構成される女王の諮問機関。7日の会合ではトラス首相や新閣僚が就任の宣誓をするはずだった。
英王室の広報によると、前日は終日の公務だったことから休養を取るよう医師に勧告され、女王はこの勧告を受け入れた。これにより、7日夕に開催予定だった枢密院の会合は延期された。
王室関係者によると、女王は入院はしておらず、スコットランドにある静養先のバルモラル城に滞在している。6日にはバルモラル城でトラス新首相と前任のボリス・ジョンソン氏に面会した。バッキンガム宮殿以外で首相の辞任や任命が行われるのは、70年に及ぶエリザベス女王の在位期間中、初めてだった。
王室は事前に、女王はスコットランドから往復約1600キロの移動はしないと発表していた。王室関係者によると、これは女王の移動に一時的な問題が起きた場合を想定し、直前になって予定が変更されることを避けるための措置だった。