ロシア軍増強のための国家総動員、政府は検討せず 大統領報道官
(CNN) ロシアによるウクライナ侵攻でロシア軍の増強には全国的な動員が必要との見方が議員から上がるなか、ペスコフ大統領報道官は13日、政府は国民の動員について検討していないと述べた。
地元メディアの報道によれば、与党・統一ロシアの議員が「経済も含めて、総動員が行われなければ、戦時編成が行われなければ、我々は適切な結果を達成できない」と語った。
しかし、ペスコフ氏は13日、記者団に対し、「今のところ、そうした議論は行われていない」と述べた。
ペスコフ氏は、人気のあるロシア人のブロガーやコメンテーターから最近のウクライナでのロシア軍の状況に対して批判が出ていることについて質問されると、「多元主義」を示しているとの見方を示した。ペスコフ氏は、ロシアの人々はプーチン大統領とその決断を支持しているとしながらも、批判的な意見を表明する場合には「微妙な境界線」があると言い添えた。
ペスコフ氏は、批判的な意見であっても法律の枠内にある場合には多元主義といえるが、そこには微妙な境界線があり、その点については注意を払うべきだとしている。