台風14号で記録的大雨 宮崎県で2人死亡、各地で停電も
東京(CNN) 台風14号が九州地方に記録的な大雨と強風をもたらし、少なくとも2人が死亡したほか、数十万人が停電の影響を受けた。
宮崎県都城市では60代の男性の死亡が確認された。消防が川の近くの田んぼに水没している車両に閉じ込められている男性を発見した。男性を車両から救出したものの、車両は天井まで水がたまっていた。男性は意識などが確認されず、その後、死亡が確認された。
同県三股町では土砂崩れに巻き込まれて行方が分からなくなっていた40代の男性の死亡が確認された。
台風14号は18日夜、鹿児島県に上陸した。世界気象機関(WMO)によれば、台風14号は、これまで日本に上陸した台風の中で最も勢力の強いもののひとつ。
30万軒以上が停電に見舞われ、地元当局は住民に対して避難を促すための特別警報を発令した。
洪水の被害も報告されている。気象庁の19日の発表によれば、今後24時間で700ミリ以上の降雨が予想されている。一部地域に対しては土砂崩れや高波に関する警報も出ている。
19日夜までに、九州の一部や四国、中国地方では24時間で200ミリを超える雨が降った。9月の1日あたりの降雨量としては過去最高を記録した地域もあった。
九州では1000万人近くの人々に対して、台風の到来に備えて、頑丈な建物に避難するか高台に移動するよう勧告が出された。
専門家によれば、台風14号は今後数日、中部地方から東京方面へ、勢力を維持しながら移動するとみられている。