ドイツ、母国逃れたロシア人を受け入れか
(CNN) ドイツ政府当局者は25日までに、ロシアからの出国を試みる住民を受け入れる準備があることを示唆した。首相府のヘベシュトライト報道官などが述べた。
同報道官は定例記者会見でロシアのプーチン大統領が最近発動した「部分的な動員令」を踏まえ、「徴兵対象となった多くのロシア人がこの戦争には参加したくないと願っている」と指摘。「ロシア人がドイツを含めた欧州に入国出来る方途は残しておかねばならない」と説いた。
欧州連合(EU)加盟国は部分的な動員令に反対するロシアの良心ある人々への実現可能な対応策を見いださなければならないとも主張。これらロシア人については亡命申請を承認する前に審査するとの対策にも触れた。
ドイツの外務、内務両省は22日、母国を逃れてきたロシア人がドイツ内で亡命を申請出来る可能性に言及。
フェーザー独内相は地元紙「フランクフルター・アルゲマイネ」の取材に、「深刻な迫害を受ける恐れがある政府批判者らは国際的な保護をドイツ内で原則的に受けられる権利がある」との立場を示した。
ドイツ内務省の報道官によると、同国は母国の政府を批判する国民、記者や科学者らの保護を唱える施策に従ってロシアから438人をこれまで受け入れてきた。内相の報道官によると、この施策の適用方針は今年4月、「良心ある抗議者も原則として保護の理由になる」に修正されたという。
ドイツへの亡命などを申請したロシア人の正確な人数は23日時点で明らかになっていない。