民間の人道支援の車列に攻撃、23人死亡とウクライナ当局
(CNN) ウクライナ中南部ザポリージャを出発する民間の人道支援の車列が30日、ロシア軍による攻撃を受け23人が死亡、28人が負傷した。ウクライナの当局者が明らかにした。
ザポリージャ州の軍政トップはテレグラムへの投稿で、「ザポリージャ市を出発する民間の人道支援の車列に向かって敵がロケット弾攻撃を仕掛けた」と説明した。
この軍政トップによると、現場では人々が列をなして一時的に占領された地域へと向かっていた。親族を車で拾い、支援物資を届けるのが目的だったという。
現場の画像や動画からは、破壊された車両や路上の複数の遺体が確認できる。
地面に空いた巨大な穴を捉えた画像も公開されている。
大統領府幹部のキリロ・ティモシェンコ氏は初期段階の情報として、ロシア軍が地対空ミサイルシステム「S300」を使用し合計16発のミサイルを発射したとテレグラムで発表。これにより23人の死者と28人の負傷者が出たとした。
ロシアはウクライナでの戦闘でしばしばS300を使用している。
ロシアの占領下にあるメリトポリのフェドロフ市長がテレグラムで述べたところによると、ザポリージャからは連日人々が出発し、重要な医薬品などを占領地域の民間人に届けて戻ってくるという。