スーチー氏、新たに禁錮3年の判決 刑期は計26年に
(CNN) ミャンマーのクーデターで拘束された民主化指導者、アウンサンスーチー氏(77)は11日、新たに汚職罪で禁錮3年の刑を言い渡された。
事情に詳しい関係者がCNNに語ったところによると、スーチー氏は地方の有力者から50万ドル(約7300万円)のわいろを受け取った罪で有罪判決を受けた。本人は罪状を否認している。
スーチー氏はこれまでも収賄や選挙違反で有罪になっていた。刑期は計26年に達している。
先月も、2020年11月に同氏が率いる国民民主連盟(NLD)が大勝した総選挙で不正があったとして懲役3年を言い渡された。同氏が21年の軍事クーデター以降の裁判で懲役刑を言い渡されたのは初めてだった。09年に別の裁判で懲役刑となったが、これは減刑されていた。
担当弁護士らは一連の罪状について、背後に政治的動機があると主張してきた。
スーチー氏は現在、首都ネピドーにある刑務所の独房に収監されている。
ミャンマーの軍事法廷では先週、ドキュメンタリー制作のため7月に最大都市ヤンゴンで抗議デモを撮影していて拘束された日本人ジャーナリストの久保田徹氏(26)が、扇動罪と電子通信法違反で禁錮刑を言い渡された。
7月には軍事政権が民主化活動家2人と、テロ罪に問われた2人の死刑を執行した。4人の裁判は国際社会から非難を浴びていた。