ドイツ、情報セキュリティー庁トップを解任 ロシア情報機関とつながりか
ベルリン(CNN) ドイツのフェーザー内相は18日、同国のサイバーセキュリティー対策を担う連邦情報セキュリティー庁(BSI)のシェーンボーム長官を解任した。内務省報道官がCNNに語った。
シェーンボーム氏をめぐっては最近、ロシア情報機関の関係者とつながりがあるとの疑惑が報じられていた。同報道官によれば、シェーンボーム氏はBSI長官としての信頼を失い、任務から即刻外された。
同報道官は声明で、この疑惑によって中立、公平な任務遂行に必要とされる国民からの信頼が損なわれ、内相との信頼関係にも影響が及んだとの認識を示した。
疑惑については徹底的な調査が行われるが、調査が完了するまで同氏は「推定無罪」だとも述べた。
シェーンボーム氏は2016年から長官を務めていた。本人は疑惑について公のコメントを出していない。
独メディアの報道によると、同氏が12年に共同設立者となったサイバーセキュリティー問題に関する諮問委員会のメンバーに、旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元メンバーが出資するロシアのサイバーセキュリティー企業のドイツ子会社が含まれていた。
諮問委員会の報道担当者は18日、CNNの取材に対してシェーンボーム氏についてのコメントは避けつつ、同委員会はこれまでロシアからの脅威についても繰り返し警告を発してきたと強調した。