ロシア軍、協力拒む交響楽団指揮者を自宅で射殺か ウクライナ

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楽団を指揮するユーリー・ケルパテンコ氏。映像からの静止画/Nikolai Ilyashenko/YouTube

楽団を指揮するユーリー・ケルパテンコ氏。映像からの静止画/Nikolai Ilyashenko/YouTube

(CNN) 侵攻したロシア軍が占領するウクライナ南部ヘルソン州の検察当局は20日までに、地元オーケストラの指揮者が射殺された事件の刑事捜査を開始したことを明らかにした。

検察当局の声明によると、指揮者はロシア軍の協力の求めを「拒否した」ために州内の自宅で射殺された疑いが出ている。ロシアは先にヘルソン州の一方的な併合を宣言していた。

声明は、戦時法・慣習の違反や故意の殺人の容疑に基づく刑事捜査の手続きを進めているとした。

ウクライナ文化・情報政策省によると、この指揮者はヘルソン州立交響楽団に2000年から所属するユーリー・ケルパテンコ氏。04年にはヘルソン音楽・演劇劇場を拠点に首席指揮者として活動していたという。

同省はケルパテンコ氏に弔意を示しながら、「彼は民間人としての自らの立場を公に主張し、占領下にあるヘルソン州を去ることを拒否していた」と述べた。

検察当局は殺害が起きた日時には触れなかったが、今年9月に親族との接触を絶っていたことを明かした。

ヘルソン州はウクライナ南部や黒海を制する上で最重要な地域と位置づけられている。ロシアが侵攻開始後、最初に占領する地域の一つとなっていた。

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