西側の対ロシア制裁、軍の補給能力を痛撃 米情報機関

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ウクライナ・マカリウで焼け焦げたロシア軍車両=2022年4月1日/Serhii Mykhalchuk/Global Images Ukraine/Getty Images

ウクライナ・マカリウで焼け焦げたロシア軍車両=2022年4月1日/Serhii Mykhalchuk/Global Images Ukraine/Getty Images

(CNN) 米情報機関を統轄する国家情報長官室は20日までに、ロシア軍がウクライナに投入している武器弾薬類の補給能力が西側諸国による制裁の効果で大幅にそがれているとの新たな分析結果を明らかにした。

この事態を受けロシア政権は情報機関に対し制裁策をかわしウクライナ侵攻を支える必要不可欠な技術や部品調達の方途を見い出すよう迫っているともした。

CNNが入手したこの分析結果によると、ロシアが今年2月下旬、ウクライナ侵攻に踏み切って以降に失った軍装備品は6000以上。ロシア軍はマイクロチップ、エンジンや赤外線画像の技術といった新たな兵器製造に必要な物資の確保に手間取っているとした。

ロシアへの輸出品に対する西側世界の広範な規制は同国の軍事産業の生産施設に大きな影響を及ぼし、定期的な操業中止にも追い込んでいる。

超小型電子技術を手掛けるロシアの最大手企業の2社は必要な外国製部品が入手できないため一時的に製造中止を強いられたともした。ハイテク技術の部品でもないベアリングも欠乏しており、戦車、航空機、潜水艦やほかの軍事的な装備品の生産にも支障を与えている。

米国家情報長官室の分析によると、ロシアの軍事産業が装備品の製造に必要な部品などの不足に直面したのは今年5月初旬にさかのぼるともされる。船舶用ディーゼル、ヘリコプター、航空機部品や消火システムの装置にもその影響が波及したという。

ウクライナ侵攻に踏み切ってから数カ月後に襲った苦境ともなっていた。

制裁効果の打撃に遭遇したロシアは保管していた旧ソ連製の戦車をウクライナへ送り込む手当ても強いられたとした。

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