ロシアがヘルソンに動員兵投入、「砲弾の餌食」として ウクライナ当局
(CNN) ウクライナ国防省情報総局は26日、ロシアが南部ヘルソン州から「占領行政府」を退避させる動きを続ける一方、最近動員された新兵を投入してヘルソン市を強化しているとの認識を示した。新兵はウクライナの攻撃の矢面に立つ「砲弾の餌食」として使われているとも示唆した。
国防省情報総局トップのキリロ・ブダノフ少将はCNNに対し、ロシアはヘルソン市や周辺地域に残る「占領行政府」の全人員を引き揚げようと試みていると指摘した。
一方で、ロシアは市街戦に備え、新規動員兵の中から「砲弾の餌食」をヘルソンに投入しているとの見方も示した。
ロシアは現在の状況の難しさを理解しており、完全包囲されることは避けたい考えだという。
ブダノフ氏はまた、ウクライナ軍がノバカホフカダムを火砲の管制下に置けば、ロシアの撤退は加速するとの見通しを示した。このため、ウクライナの戦闘部隊はヘルソンとノバカホフカの両方に向け移動しているという。