ロシアは戦場でウクライナに敗北している NATO事務総長
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は26日、ロシア軍がウクライナで敗北している一方、ウクライナ軍は強力になりつつあると述べた。
ストルテンベルグ氏はNATO本部があるベルギー首都ブリュッセルで、ルーマニアのチウカ首相と記者会見を行い、ロシアのプーチン大統領は戦場で敗北しているとの見方を示した。プーチン氏については、ウクライナの各都市での民間人や重要なインフラに対する見境のない攻撃と、核兵器をめぐる危険な言説で反応していると述べた。
ストルテンベルグ氏によれば、ウクライナ軍は週ごとに強力になり、装備も良くなっているという。
ストルテンベルグ氏は、戦場での成功によって、ウクライナ政府は将来の交渉で、より強い立場にたてる可能性があると語った。
ストルテンベルグ氏は「ほとんどの戦争は交渉のテーブルで終わる。同時に、ウクライナが交渉の場で何を達成できるのかは戦場での強さに依存していることも理解している」と述べた。そのため、軍事的な支援を行うことで、ウクライナが交渉の場で、より強い立場で臨めるようにすることが必要だとの見方を示した。
ストルテンベルグ氏は、ウクライナが戦場で強ければ強いほど、ウクライナが欧州の主権国家として勝利するための政治的解決の可能性がより高まると語った。
ストルテンベルグ氏は改めて、ウクライナが「汚い爆弾」を使用することを計画しているとのロシアの主張を否定した。こうした主張は、事態を拡大させるための口実だとした。