北朝鮮、ミサイル23発を発射 韓国も対抗
韓国ソウル(CNN) 韓国軍合同参謀本部(JCS)によると、北朝鮮が2日、朝鮮半島の東側と西側に向けて発射したミサイルは23発に上った。日本の防衛省は、北朝鮮が同日午後にもミサイルの可能性があるものを発射したと発表した。
JCSによると、北朝鮮は同日さらに、韓国との軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)付近の海上緩衝区域に向けて約100発の砲撃を行った。
北朝鮮が発射したミサイルのうち1発は、朝鮮半島分断後で初めてNLLを越え、約26キロ南側の韓国領海付近に着弾した。
韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は「実質的な領土侵犯だ」と述べ、北朝鮮に挑発の代償を払わせるよう厳しい対応を指示した。
韓国軍は同日、対抗措置としてF15K、KF16戦闘機から空対地ミサイル3発を発射した。JCSは、空軍が標的としたのはNLLから26キロ北の公海上だと説明。北朝鮮側の挑発に断固として対応する意志とともに、正確に敵を狙う能力と即応態勢を示したと述べた。
JCSは、北朝鮮が韓国からの警告にもかかわらず挑発を続けているとして、現状に対する全面的な責任は北朝鮮にあるとの認識を示した。