ウクライナの複数都市に約100発のミサイル攻撃、1人死亡
(CNN) ウクライナ空軍司令部のイーナット報道官によると、ロシアは15日、ウクライナの複数都市に向けて「約100発のミサイル」を発射した。
CNNの分析では、少なくとも12都市・地区が標的となった。ロシアがウクライナ各地の電気、水、ガスのインフラを破壊する作戦を強化した先月10日以降、最大規模の攻撃となった模様。
ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は、15日の標的のほとんどがエネルギー施設であることを明らかにした。
「この攻撃は、ウクライナのエネルギーシステムだけでなく、近隣諸国のエネルギーシステムにも影響を与える可能性がある」とハルシチェンコ氏はフェイスブックで述べた。
同氏は「攻撃はウクライナの電力システム全体、発電設備と送電システムの両方で発生している」と説明。「軍事的、国際的な場での敗北の後、敵はテロリストの復讐を再び試み、冬を前に我々のエネルギーシステムに最大限の損害を与えようとしている」と批判した。
国営電力会社ウクレネルゴは、ロシア軍が「再びウクライナの電気を消そうとしている。攻撃はまだ続いており、被害の全容は定かではない。全地域でインフラへの攻撃があるが、北部と中部地方が最も困難な状況となっている」と述べた。
ウクレネルゴはまた、首都キーウ(キエフ)で特別緊急停電が導入されたことを明らかにした。
キーウ市軍政部の報告によると、「ペチェルスキーの住宅区域の家屋を襲った」ミサイル攻撃で1人が死亡した。
キーウのクリチコ市長は「ミサイルが命中した建物の1つで救助隊が1人の遺体を発見した」と確認した。救助と捜索活動が続いているという。