対ロ交渉の条件は全占領地からの撤収、ウクライナ軍総司令官
(CNN) ウクライナ軍のザルジニー総司令官は17日までに、同国の目標はロシアが侵攻して奪った全ての自国領の解放であり、ロシアとの交渉に応じる唯一の条件は全占領地からの撤退であるとの考えを示した。
米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長との会談で改めて主張したとした。この条件が満たさなければ「ウクライナ軍は一切の交渉、合意事項や妥協的な決定は受け入れない考えを伝えた」とした。
総司令官はまた、ウクライナ内の前線の現状に触れ、安定しており、制御していると説明したとも指摘。「北方の隣国ベラルーシとの国境線では敵の動向を注視し、北部方面でウクライナを守る信頼し得る防御の態勢を築いている」ことを報告したとSNS上で明かした。
ザルジニー総司令官はウクライナ東部の戦況にも言及し、北東部ハルキウ州ではロシア軍の激しい抵抗に遭遇しているものの攻勢を維持しているとも表明。ロシア軍は東部ドネツク州で複数の前線に沿って積極的な攻撃を仕掛けているものの成功していないとも述べた。