ウクライナ南部、東部でロシアの攻撃続き死傷者 イラン製ドローン14機撃墜
(CNN) ウクライナ南部のヘルソン州とザポリージャ州、東部ドネツク州などで6日から7日にかけてロシア軍の攻撃が続き、民間人の死傷者が報告された。ウクライナ軍はこの間に、イラン製のドローン(無人機)14機を撃墜したと発表した。
ヘルソン州のヤヌシェビッチ知事は6日、ロシア軍から51回の砲撃を受けたと述べ、複数の集落が大砲や多連装ロケット発射システム(MLRS)、戦車、迫撃砲による攻撃にさらされたと訴えた。
同氏によると、この攻撃で民間人2人が死亡し、1人が負傷した。
ドネツク州のキリレンコ知事は、6日にバフムート、クラホベなど3都市で計3人の負傷者が出たと発表した。クラホベのインフラ施設などが破壊されたという。
ザポリージャ州のスタルク知事はSNS「テレグラム」への投稿で、7日未明に2つの村落がドローンとミサイルによる攻撃を受け、15歳の少女を含む3人が負傷したと発表した。
住宅3棟が破壊され、18棟が損傷を受けたという。
スタルク氏はまた、ウクライナ軍がドローン6機を撃墜したと述べた。同州は数週間前からロシア軍からの激しい砲撃にさらされ、重要なインフラ施設や住宅に被害が出ている。
ウクライナ軍は6日から7日にかけ、イラン製のドローン「シャヘド136」を計14機、撃墜したと発表している。
さらにロシア製ドローンの「オルラン」1機と、未確認の2機も撃ち落としたという。CNNは真偽を独自に確認できていない。
ロシア軍はこれまで、ウクライナでのインフラ攻撃などにさまざまな型のイラン製ドローンを使用してきた。中でもシャヘドはよく使われている。
匿名の欧州当局者が6日、CNNに語ったところによると、ロシアはここ数週間でイラン製の攻撃用ドローンを使い果たしたが、今後補充を予定しているとみられる。
一方、ドネツク州でロシア軍が占領する州都ドネツクの親ロシア派当局者らは、ウクライナ軍の攻撃が連続3日目に入り、6日に4人が死亡、19人が負傷したと発表した。CNNは真偽を確認していない。