「危険な郵便物」、ルーマニアとデンマークのウクライナ大使館にも届く
(CNN) ウクライナのクレバ外相は6日、ルーマニアとデンマークのウクライナ大使館にも「危険な郵便物」が送られてきたことをビデオによる記者会見で明らかにした。
クレバ氏は、先月30日にスペイン・マドリードのウクライナ大使館に届いた手紙爆弾で始まったウクライナの在外の大使館や領事館に対する「テロと脅迫の動き」について説明した。マドリードでの事案に続き、他の都市のウクライナ公館には「動物の目を含む血まみれの手紙」が届いた。
「ウクライナ外交とウクライナの全ての敵にもう一度言う。我々を脅したり、我々の動きを阻んだりする試みは失敗する」とクレバ氏は述べた。記者会見の内容はフェイスブックで公開された。
クレバ氏は「ウクライナの大使館に危険な郵便物が送られる事案が新たにあった。今日、ルーマニアとデンマークのウクライナ大使館で確認された」と説明した。
これらの郵便物に、過去1週間で欧州に駐在するウクライナの外交官に送られたもののように、動物の目が含まれていたかどうかは明確にしなかった。
「こうした郵便物を送り、ウクライナの大使館を恐怖に陥れている人物に言う。郵便に使う時間と金がもったいない。どうせ何も成し遂げられない」と付け加えた
ウクライナの大使館と領事館に対する危険な郵便物の事案は14カ国で計23件となった。
ウクライナ外務省のニコレンコ報道官は5日、危険な郵便物の事案は12カ国で計21件とフェイスブックで明らかにしていた。この発表の前には、スペイン警察が同日、マドリード、バルセロナ、マラガにあるウクライナの大使館や領事館宛ての小包をスペイン国内の郵便局で押収した。これらの小包には全て動物の目が入っていた。