ロシア傭兵組織の創設者、国内企業社員の軍事訓練要求

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(CNN) 傭兵(ようへい)派遣などを手掛けるロシア企業「ワグネル」の創設者は8日までに、国内企業に対し社員が民兵訓練基地で母国防衛のための教練に参加させる時間的余裕を与えるべきだと要求した。

創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は傘下企業「コンコルド・グループ」が出した声明で、ロシアのベルゴロード、クルスク両州を中心にした多くの志願民兵はワグネルの基地で現在訓練を受けていると主張。

「残念なことに一部企業で働く志願民兵が訓練参加の目的での短期の休暇取得を妨げられている」と述べた。これら企業は「国営」ともし、両州から遠く離れた地で生活する人物らが経営にあたっているとも断じた。

さらに軍事訓練への参加を阻む措置の中止などを求め、そうしなければ該当する企業名、幹部職にある人名などを公にするとも警告した。

プリゴジン氏はプーチン大統領に近い新興財閥(オリガルヒ)の一員で、「プーチン氏の料理長」との異名も持つ。ウクライナ戦争が長引くと共に大衆迎合的な主張を強めており、ロシア軍への不十分な支援を理由に国内の既得権益層の一部も非難。国防省の貧弱な組織力も指弾している。

ワグネルは2014年に創設され、ウクライナ戦争にも深く関与し、プーチン氏の「影の部隊」とも称されている。ロシアが影響力の浸透を図っているアフリカ諸国やシリアにも送り込まれているが戦争犯罪行為への加担も疑われている。

CNNは先に、米政府はロシアによるウクライナ侵攻への報復措置の一環としてワグネルを外国テロ組織に指定することを検討中と報じていた。

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