ロシア、宣伝ビデオで軍への志願促す
(CNN) ロシアはウクライナ侵攻作戦での兵員不足を否定する一方で、志願兵を集めようとする新たなビデオ・キャンペーンを開始した。
軍の宣伝ビデオはSNS上で数日前から流れている。
14日に投稿されたビデオは、若い男性が男友達とパーティーをする代わりに入隊を決意し、その報酬で車を買って周囲を驚かせるというストーリーだ。
15日には、兵士の勇気に感動した元恋人が復縁を請うというビデオが流れた。別の例では、中年男性が低収入の工場勤務に見切りをつけ、前線へ出る契約を結ぶ場面が描かれた。
30代の裕福な男性たちが隣国ジョージア(旧グルジア)へ移住しようと車に荷物を積むシーンのビデオもある。高齢女性の買い物袋から中身がこぼれても、男性たちは助けることなく車に乗り込み、走り去った。そこへ若者たちが駆け寄り、手を貸すという内容だ。
ビデオの多くは男性たちに対し、ウォッカと貧困、絶望の日常から抜け出そうと呼び掛けている。
プーチン大統領が9月末に発表した部分的動員では、全国から30万人あまりが招集された。死傷した兵士の人数は公表されていない。
兵役を逃れようと何千人もの男性たちが出国し、新年には新たな動員があるのではと恐れる声も上がっている。
プーチン氏は今月、訪問先のカザフスタンで追加動員の可能性を問われ、その計画はないと述べた。軍の装備不足が伝えられていることについても、問題は解決に向かっていると主張した。