ウクライナ軍、ミサイル12発とドローン1機を撃墜
(CNN) ウクライナ軍は12月31日、ロシア軍が発射した巡航ミサイル20発超のうち12発を防空システムで撃ち落としたと明らかにした。
ウクライナ空軍司令部によると、ミサイルはカスピ海上空のTu95爆撃機と地上の短距離弾道ミサイルシステム「イスカンダル」から発射された。
SNS「テレグラム」に投稿された空軍司令部の声明には「予備データによると、計約20発のミサイルが発射された。そのうちのいくつかはウクライナ領土に届かず、ロシア領内に落下した」と書かれている。
ウクライナ軍のザルジニー総司令官も「我が軍は防空システムで巡航ミサイル12発を破壊した。キーウ(キエフ)州で6発、ジトーミル州で5発、フメリニツキー州で1発だ」とテレグラムで述べた。
空軍司令部はまた、ロシア軍のドローン(無人機)1機も撃ち落としたと明らかにした。このドローンは「ミサイル攻撃中に空中偵察を行い、ウクライナ軍の防空の位置を特定しようとしていた」という。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、国民向けの演説で同国の防空は2023年にさらに強固なものになると述べた。
ゼレンスキー氏は「ウクライナの防空は欧州で最も強固なものになることができる。これは我が国だけでなく欧州大陸全体の安全を保障する」との考えを示した。
「今年(22年)は防空を維持しただけでなく、かつてなく強固なものにした。しかし新年はより強固なものに、そしてさらに効果的なものになる」と述べた。