ウクライナ軍の攻撃でロシア軍に多数の死傷者か、弾薬庫が爆発
(CNN) ロシアの占領下にあるウクライナ東部で1日、ウクライナ軍によるとみられる攻撃が行われ、弾薬保管庫の隣に駐屯していたロシア軍に多数の死傷者が出たとみられる。ウクライナ軍や親ロシア派の軍事ブロガーと元当局者らが明らかにした。
複数のSNSアカウントによると、ドネツク州マキイウカで、ロシア軍の徴集兵が集まる専門学校が1日未明に攻撃を受けた。
この攻撃について親ロシア派の軍事ブロガーは、部隊に対する防御が甘く、大量の弾薬の保管庫の隣に宿所を与えられていたようだと主張してロシア軍を声高に批判した。ウクライナ軍の高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」のロケットが専門学校に着弾したときに弾薬保管庫が爆発したとされている。
ウクライナ軍はロシア軍の死者は約400人、負傷者は300人と主張したが、直接的な関与には言及しなかった。CNNは死傷者数や攻撃に使用された兵器を独自に確認できていない。一部の親ロシア派軍事ブロガーは、ロシア軍の死傷者数は数百人にのぼる可能性があると推定している。
ロシア国防省は2日、攻撃を受けたことを認め、ロシア兵63人が死亡したと主張した。
攻撃場所とされる現場の映像がSNS「テレグラム」で、ウクライナ軍公式チャンネルを含め拡散している。ほぼ崩れ落ちているように見える建物の映像には煙が出ているがれきの山が映っている。
ウクライナ軍総司令官戦略コミュニケーション総局はテレグラムに「『占領されているマキイウカに連れてこられ、専門学校の建物に押し込まれた』分離主義者や徴集兵にあいさつと祝福を」「サンタはロシア兵約400人の死体を袋に詰めた」などと書き込んだ。