ウクライナ軍、激戦続く東部ソレダルで反撃
(CNN) ウクライナ軍は12日、ロシア軍の激しい砲撃を受けているウクライナ東部ドネツク州の町ソレダルで反撃していると明らかにした。
ウクライナ軍の第46独立空中強襲旅団はSNS「テレグラム」に「ここ数日後退していたが、わずかながら前進した」と書き込んだ。「鉄道の駅や岩塩鉱山は我々のものだ。支援を待っている。ソレダルはウクライナの町だ」とも述べた。
ウクライナ国防省のマリャル次官は、ロシアは同国の傭兵(ようへい)会社「ワグネル」の傭兵と正規軍の兵士を使ってソレダル近くのバフムートを包囲しようとしているとテレグラムで指摘した。
マリャル氏は「ウクライナの兵士は勇敢に守っており、敵におびただしい損失を与えている」とも述べた。
ワグネルの創設者でトップを務めるエフゲニー・プリゴジン氏は11日までにソレダルの「全域」を掌握したと述べていた。
ソレダルは昨年5月以来、ロシア軍の標的になっている。ソレダルの戦前の人口は約1万人で、戦略的な価値はほとんどないが、ロシア軍が消耗しながら西へと進軍する上での中継点だ。ロシア軍は数カ月間、バフムートを東から攻略しあぐねてきた。ソレダルを占領できれば、ロシア軍は少なくともこれまでと異なるルートでバフムートへと近づくことができる。