英、10月から使い捨てプラスチック禁止
(CNN) 英政府は今年10月から使い捨てのプラスチック製ナイフやフォーク、皿の使用を禁止し、生物分解性の代替品に切り替えることを義務付ける。
英国ではすでに使い捨てのプラスチック製ストローやマドラー、綿棒などが禁止されている。環境・食糧・農村地域省の報道担当者はCNNに、資源再利用へ向けたさらなる取り組みへの決意を表明した。
10月以降は使い捨てのトレー、風船の棒、一部のポリエチレン製カップや容器も禁止され、小売店や飲食店で提供できなくなる。
英国内でもスコットランドではすでに同様の措置が施行され、ウェールズでも来年発効する予定。同省は残るイングランドで市民から意見を聴いてきた。
政府によると、イングランドでは毎年、使い捨ての皿11億枚、ナイフやフォーク、スプーンなど42.5億本が使われている。それぞれ1人につき年間20枚、75本に相当する。
このうちリサイクルされるのはわずか10%。プラスチック食器は英国内のポイ捨て品目でワースト15位以内に入る。政府は2042年までに回避可能なプラスチックごみをゼロにすることを目標に掲げている。
欧州連合(EU)も昨年夏、使い捨てのプラスチック製食器などを禁止した。インドでも昨年7月に、プラスチック製のストローや食器、包装フィルムが禁止された。カナダでは先月、プラスチックのレジ袋や食器の製造、輸入が禁止されている。
米国では昨年6月に、カリフォルニア州が使い捨てプラスチックの制限を導入。32年までに代替品に切り替えるよう求めている。