ウクライナ、西側兵器の訓練急ぐ ロシアの進攻に備え

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各国の国防省関係者が集まり、ウクライナへの軍事支援について協議が行われた=20日、ドイツのラムシュタイン空軍基地/Thomas Lohnes/Getty Images

各国の国防省関係者が集まり、ウクライナへの軍事支援について協議が行われた=20日、ドイツのラムシュタイン空軍基地/Thomas Lohnes/Getty Images

「供与が行われた場合、我々は部隊全体を同じ車両で装備しなくてはならない。大隊全体をブラッドレーで、あるいはレオパルトで固めるという風に」とナエフ中将はCNNに語った。

ウクライナとしてはロシアが戦線と大隊戦術群(BTG)を強化する前に、足場を固めておきたいと複数のウクライナ高官が語っている。ロシアと北東で接する国境から黒海まで広がる前線では、昨秋ウクライナがハルキウとヘルソンに進軍して以来ほとんど動きがない。

新型戦車がすぐにでも供与されれば戦争を局地化できるとポドリャク氏は言う。「戦禍は拡大せず占領地域にとどまり、戦車での戦いで片が付くだろう」

占領地から敵を早期に一掃するためには、ウクライナには戦車はもちろん、長距離ミサイルも必要だとポドリャク氏は言う。ロシア側が「より大量の兵士、より大量の旧ソ連製装備を投入してくるだろう。我々の考えでは、おそらく手元に残っているありとあらゆるものを」

ロシアは、弾薬の備蓄や兵力の集中という脆弱(ぜいじゃく)性を軽減しようと、それらを前線から離れた場所、おそらくは米国製の高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」の射程範囲外に配備しているようだ。ウクライナ軍はこうした標的に対し、ハイマースを効果的に駆使している。

ウクライナ側が要請する装備のリストは底なしのようにも見えるが、ポドリャク氏はこう反論する。「我が国の兵士は、たとえ兵器の追加投入がなくても戦場から逃げ出したりしない。ただ今よりもっと頻繁に、早いペースで死んでいくだけだ」

「戦争に嫌気がさしている国もあるだろう。それは私も理解できる」とポドリャク氏はCNNに語った。

「だが、実際に自由の代償を負わされているのは我々だ。ロシアの侵攻で命を落としているのは我が国の国民だ」(ポドリャク氏)

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