独国防相、ウクライナへの戦闘機供与を除外
(CNN) ドイツのピストリウス国防相は27日、同国からウクライナへ戦闘機を供与する考えを退けた。
南ドイツ新聞とのインタビューで述べた。ドイツが戦闘機をウクライナ政府に引き渡すことになるのかどうか問われ、「問題外だ」と答えたという。
ウクライナのレズニコウ国防相は25日、CNNの取材に対し、西側諸国に望む兵器支援の中に戦闘機が含まれていることを明らかにしていた。これに先駆けドイツは、主力戦車「レオパルト2」のウクライナへの供与を承認している。
ピストリウス氏は「戦闘機は主力戦車よりも格段に複雑なシステムであり、射程や火力も全く異なる。私が最近警鐘を鳴らした次元へと、足を踏み入れることになるだろう」と語った。
またドイツが昨年立ち上げた1000億ユーロ(約14兆円)規模の国防費の特別資金について、今後不足するとの見通しを表明。年間の通常の国防費も拡大する必要が出てくると述べた。ドイツの通常の国防費は現在500億ユーロ前後に設定されている。
ピストリウス氏はこのほか、2011年に兵役義務を停止した決定が「誤りだった」とも指摘。市民と国家の関係を強化する新たなモデルについて前向きに議論する意向を示した。