トルコ当局、各地の建物倒壊で建設業者を逮捕
(CNN) トルコの地震で倒壊した建物の建設業者らが、週末から13日にかけて各地で逮捕された。
ボズダー法相は13日、南東部ディヤルバクルで記者団に、全被災地で検察が捜査を開始したと説明。法に基づいてすべての証拠を調べ、倒壊した建物の責任者を特定していると述べた。ディヤルバクルだけで、32人に対する司法手続きが始まったという。
国営アナトリア通信は、東部マラティヤの検察が13日、市内で倒壊した建物をめぐり31人に逮捕状を出したと伝えた。
同通信は11日にも、中南部アダナの検察が倒壊した建物の捜査に乗り出したと伝えていた。捜査の結果、13日に計31人が逮捕された。
同通信はまた、治安部隊の話として、震源地の南部ガジアンテップ県で倒壊したアパートの現場監督兼技術責任者が13日早朝、イスタンブールで逮捕されたと伝えた。
ガジアンテップ県で住人少なくとも9人が死亡した別のアパートの建設業者も、11日にイスタンブール市内で逮捕された。
イスタンブール警察はさらに、南部ハタイ県で倒壊した大規模アパートの建設業者を逮捕した。容疑者は11日、イスタンブール空港から出国してモンテネグロへ向かおうとしていた。調べに対して、アパートが倒壊した原因は分からないと話し、モンテネグロ行きとは無関係だと主張した。
同空港では12日、中南部アディヤマンで倒壊した多くの建物の建設を請け負っていた夫婦が拘束され、その後警察に逮捕された。夫婦は空港で米ドルとトルコリラで200万円以上の現金を所持していた。
キプロス島の北キプロスでも、アダナ県で倒壊した複数の建物を建設した会社の経営者が逮捕された。