北欧2カ国のNATO加盟、トルコとハンガリーに早急の批准求める 独
(CNN) ドイツのベアボック外相は13日、トルコとハンガリーに対して、フィンランドとスウェーデンによる北大西洋条約機構(NATO)への加盟申請について、早急に批准するよう求めた。
ベアボック氏はフィンランドの首都ヘルシンキで開かれたフィンランドのハービスト外相との共同記者会見で、「私はここ数カ月、全てのNATO加盟国、特にまだ批准していない2カ国に対して、速やかに批准することが、同盟の精神にかなうだけでなく、同盟がより強くなるとはっきりさせてきた」と述べた。
ハービスト氏は、NATO加盟に向けて、ハンガリーとトルコによる最後の2カ国による批准を待っていると述べ、トルコが規定したすべての条件を満たすことで批准のプロセスが早まることを期待していると言い添えた。
ハービスト氏は今夏の半ばまでにはフィンランドとスウェーデンがNATOに加盟できることを願っているとし、「紛争は我々から遠く離れた場所にあるわけではない」と付け加えた。
フィンランドとスウェーデンは昨年5月、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、長年にわたる中立政策をやめ、NATO加盟の意向を発表していた。
NATOへの加盟には全30カ国の批准が必要となるが、北欧2カ国の加盟申請について、トルコとハンガリーはまだ批准していない。
トルコとスウェーデンの関係は今年1月、在ヘルシンキ・トルコ大使館前で行われた集会で、反移民の政治家がコーランを燃やしたことで大きな打撃を受けた。