「エグすぎる盗難事件」、チョコレートエッグ20万個盗んだ男に有罪判決 英国
ロンドン(CNN) 英国で、およそ20万個のチョコレートエッグを盗んだ男が有罪判決を受けた。被害額は4万ポンド(約640万円)に上るとされ、警察からも冗談交じりに「エグすぎる盗難事件だ」との声が上がっている。
ジョビー・プール被告(32)は14日の裁判で、器物損壊罪と窃盗の罪を認めた。ウェスト・マーシア警察が声明で明らかにした。
数十万個が盗まれたのは、キャドバリー社が製造する英国で大人気のチョコレート菓子「クリームエッグ」。卵型のチョコレートの真ん中に、白と黄色のフォンダンが入っている。警察によるとこれらの菓子は11日、イングランド西部テルフォード近郊のスタッフォード・パークにある工業施設から盗まれた。
菓子は同日、プール被告が高速道路を管轄する警察に停車させられた際に回収された。
現地のPAメディア通信によれば、同被告は金属用の切削工具を使って施設に侵入。チョコレート菓子の積まれたトレーラーをトラックで牽引(けんいん)して走り去ったという。
検察は「周到に計画された犯罪であることは明らかだ」と指摘した。被告の事務弁護士によれば、被告は逮捕時に一切抵抗しなかったという。
ウェスト・マーシア警察は被告の逮捕を受け、洒落(しゃれ)の効いたツイートを連続で投稿。「クリームエッグ好きのため、イースターを守るのに力を貸した」とつづったほか、およそ20万個のチョコレート菓子が盗まれる「エグすぎる盗難事件が2月11日の土曜日に発生した。被害に遭ったチョコレートコレクションボックスの総額は4万ポンド前後。クリームエッグ以外にも多くの種類のチョコレート菓子が盗まれた」と説明した。
さらに「恐らくはイースターバニーだと言い張るとみられる」32歳の男が、窃盗容疑で逮捕されたと付け加えた。
プール被告は裁判後に再勾留された。量刑は来月言い渡される予定。