武装勢力が警察署を急襲、4人死亡 パキスタン南部
パキスタン・イスラマバード(CNN) パキスタン南部の都市カラチで17日、武装勢力が警察署を急襲し、当局によると少なくとも4人が死亡、14人が負傷した。
目撃者がCNNに明らかにしたところによれば、武装勢力は手榴(しゅりゅう)弾や銃弾で警察署を襲撃した。襲撃に絡んで反政府武装組織「パキスタン・タリバン運動(TTP)」が犯行声明を出した。
武装勢力に対する包囲攻撃は17日のうちに終了した。カラチのあるシンド州のシャー州首相はこの後、襲撃に関わった武装勢力のメンバー3人が殺害されたと明らかにした。制圧には警察のほかレンジャー部隊、軍も参加したという。
急襲時は爆発音が何度も聞こえたと、目撃者は証言した。シンド州政府の報道官は、カラチ市内に緊急事態宣言を出したと述べた。
パキスタンのシャリフ首相は、ツイッターへの投稿で襲撃を非難した。現時点でパキスタン当局はいかなる組織の関与も確認していない。
米国務省は2010年9月以降、TTPを国外のテロ組織に認定している。