モスク自爆テロの死者100人に、負傷者217人 パキスタン

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パキスタン北西部で起きたモスク自爆テロの死者が100人に達した/Muhammad Zubair/AP

パキスタン北西部で起きたモスク自爆テロの死者が100人に達した/Muhammad Zubair/AP

パキスタン・イスラマバード(CNN) パキスタン北西部ペシャワルにあるモスク(イスラム教礼拝所)で起きた自爆テロによる死者が31日時点で、少なくとも100人に上ることがわかった。近年のパキスタンで最も多くの犠牲者を出した攻撃の一つとなり、国家安全保障の危機との見方が出ている。

市内の病院の広報は、30日に警察の敷地内で起きた爆発で、少なくとも100人が死亡したと明らかにした。

警察は自爆テロには12キログラムの爆発物が使用されたとみている。警察幹部によれば、爆発により217人が負傷した。

爆発に遭ったものの一命をとりとめた警察の当局者の1人、ナサルラー・カーンさんは、燃え上がる炎を目にした後、立ち上る黒い粉塵(ふんじん)が周囲を取り巻いたと振り返る。脚を負傷したまま、がれきの中で3時間身動きできなかったという。

「天井が落ちてきた。天井と壁の間にいたおかげで命が助かった」(カーンさん)

写真や動画には、モスクの壁が粉々になり、ガラス窓や羽目板が強力な爆発によって破壊された様子がとらえられている。

人権団体は今回の襲撃を非難し、パキスタンの治安が悪化するなか、新たな暴力が発生することを懸念している。

パキスタン人権委員会(HRCP)は声明で、国が、州内の過激派組織に関する市民社会からの警告に耳を傾けていれば、今回の襲撃は避けられた可能性があると指摘。態勢が不十分な法執行機関の要員が今後も標的となり、民間人や警官が犠牲になるとして、国に対して早急な行動を求めた。

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