ヨルダン川西岸地区でイスラエル系米国人射殺 「テロ攻撃」と非難
(CNN) 緊張が高まるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区で27日夜、イスラエル系米国人の男性(27)が射殺され、イスラエル側は「テロ攻撃」と非難している。
イスラエルの救護団体、マーゲン・ダビド公社(MDA)によると、男性は西岸地区エリコと死海沿岸を結ぶ幹線道路上で撃たれ、死亡した。この地区は死海を訪れるイスラエル人がよく通る道で、普段は治安が良いという。
26日には西岸地区ナブルス南郊のフワラでユダヤ人入植者の集団が暴徒化し、パレスチナ人1人を殺害。金属棒で人々を殴ったり、複数の民家に放火してパレスチナの消防車に石を投げたりした。
同日にはフワラでイスラエル人兄弟が射殺され、その数日前にはイスラエル軍が武装集団を狙ってナブルスを急襲、パレスチナ人少なくとも11人が死亡していた。
米国務省は、イスラエルと西岸地区で暴力が続いていることに「極めて深い懸念」を表明した。
イスラエル軍の当局者は、事態を沈静化するために部隊を増派すると述べた。