ザポリージャ原発の安全に懸念、周辺で戦闘も IAEA

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ウクライナ中南部にあるザポリージャ原子力発電所はロシア軍の占領下にある=2022年11月/Alexander Ermochenko/Reuters

ウクライナ中南部にあるザポリージャ原子力発電所はロシア軍の占領下にある=2022年11月/Alexander Ermochenko/Reuters

(CNN) 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は2月28日、ウクライナ中南部にあるザポリージャ原子力発電所の安全について、職員の交代遅れや施設内の警備の強化、近隣での戦闘を理由に懸念を表明した。

グロッシ氏は声明で「ウクライナで紛争が続く中、ザポリージャ原発近くでの砲撃の音や唯一残っているバックアップ電源の一時的な喪失により、原子力の安全や安全保障のリスクが再び強まっている」と指摘した。

IAEAによると、同原発に駐在するIAEA職員が27日午後に爆発音を約20回聞いた。「明らかに原発の近辺での爆発音だった」という。また、ここ数週間で警備が強化されていることも明らかにした。

グロッシ氏は「懸念すべき傾向であり、ザポリージャ原発に安全保護区域を設ける緊急性と重要性を示している」と強調した。

同氏はまた、同原発に駐在するIAEAの専門家の交代がずれ込んでいることについても懸念を表明した。現在駐在しているチームは3週間以上前に交代していなければならなかったと指摘し、今週中の交代を望んでいる。

IAEAによると、ザポリージャ原発ではバックアップの電源が25日午前に2回失われ、26日午後に復旧した。電源喪失はドニプロ川の反対側で発生したという。

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