米財務長官、ウクライナを電撃訪問 経済支援を再確認
(CNN) イエレン米財務長官は27日、事前の発表なしにウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問した。「ウクライナ国民への揺るぎない支援を改めて確認するため」としている。米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿した論説で述べた。米国によるウクライナへの経済支援は「かつてないほど重要になっている」と強調した。
イエレン氏は「ウクライナが経済的理由で戦争に敗れるのを容認することはできない。同国は戦場で成功を収める能力があることを示している。ウクライナの軍事的な強靱(きょうじん)さは、政府が効果的に機能できるかどうかにかかっている。また経済が安定し、財政によって防衛の取り組みを長期にわたり支えられるかどうかにも左右される」と述べた。
財務省の当局者の1人は、キーウ滞在中にイエレン氏が米国からウクライナへの12億5000万ドル(約1700億円)規模の経済・財政支援の一部について、直近の引き渡しを発表すると明らかにした。
イエレン氏はウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、現行の米国による経済支援について話し合った。その上で米国をはじめとする各国がロシアへの過酷な制裁を科していることを強調。ロシアの戦力をそぎ、戦費に充てる収入を制限することに取り組んでいると述べた。財務省の公式声明が明らかにした。