ギフトカード、最大2.8兆円分が未使用か 米調査
ニューヨーク(CNN) 米国ではプレゼントなどで受け取ったギフトカードが最大210億ドル(約2兆8000億円)分使われずにいる可能性があることがわかった。金融サービスをオンラインで提供している「クレジット・サミット」が新たな報告書で明らかにした。
報告書によれば、米国の消費者の約3分の2は、引き出しやポケット、財布などの中に、少なくとも1枚の未使用のギフトカードを所有している。そうした消費者のうち少なくとも半数は使う前にギフトカードを紛失しているという。
報告書によれば、未使用もしくは紛失したギフトカードに関連した金額は最大210億ドル。調査対象者のうち過半数が、未使用のギフトカードの金額は200ドル以下と答えた。
今回の報告書は昨年12月に16歳以上の消費者1200人を対象に実施した調査に基づいている。回答者のうち60%が女性で、年収の範囲は2万5000ドル未満から15万ドル以上。
クレジット・サミットの編集者レベッカ・スタンプ氏は「ギフトカードは非常に人気があり、ほとんどの人がもらって喜ぶ。しかし、多くの人々が特別な機会に使おうと引き出しに入れたままにしている」と述べ、とっておかずに使おうと呼びかけた。
ギフトカードに関する別の調査では、2022年の未使用のギフトカードの平均額は1人当たり175ドルで、21年の116ドルから増加した。
専門家は、ギフトカードが使われない大きな要因として、もらったギフトカードが特に好きではない店舗のものだったり、行くのに不便な店舗のものだったりすることがあると説明した。