米高官、クリミア半島奪還の支援は明言せず
(CNN) 米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)はCNNの取材に対し、ウクライナがロシアに対する勝利の条件としてクリミア半島の奪還を決断した場合、バイデン政権がウクライナを支援するかどうかについて明言しなかった。
サリバン氏はCNNの番組で、「最終的にクリミア半島で何が起きるのかは、この戦争と決着の文脈において、ウクライナの人々が米国からの支援を受けて決定することだ」と述べた。サリバン氏は、仮定の質問には立ち入らないとし、現在直面しているのは東部と南部での反攻であり、米国はウクライナに手段を提供する必要があり、それを実行していると述べた。
サリバン氏はNBCの番組で米国がクリミア半島奪還に関してウクライナを支援するかどうか質問された際も、現時点で最も重要なのはウクライナに南部と東部の領土を奪還するための手段を提供することだと繰り返した。
サリバン氏は、戦争がどのくらい継続するのか米国民に対して率直に伝えるようCNNの記者から質問されると、「戦争は予測不能だ」と答えた。
サリバン氏は、バイデン大統領が先に発表した、「現時点では」F16戦闘機の供与を想定していないとの発言を繰り返した。将来的な戦闘機の供与については明言しなかった。
サリバン氏は中国について、米国は中国政府がロシアに対して殺傷能力のある兵器の供与を行うかどうか最終的な決断を下していないとみていると述べた。中国が殺傷能力のある兵器をロシアに提供した場合、どのような結果を招くかについては言及しなかった。