医療用機が空中分解か、患者や医師ら5人死亡 米ネバダ州
(CNN) 米ネバダ州西部で24日夜、患者を搬送中の医療用機が墜落し、乗っていた5人全員が死亡した。米国家運輸安全委員会(NTSB)は26日の記者会見で、同機が空中分解したとの見方を明らかにした。
同機を運航していた地域緊急医療当局によると、墜落事故は現地時間の24日午後9時45分ごろ発生。操縦していたパイロットと看護師、救急医、および患者1人と付き添いの家族1人が死亡した。
NTSBによると、同機は午後9時ごろ、ネバダ州リノを出発し、ユタ州ソルトレークシティーへ向かっていた。
出発から約14分後、高度約1万9000に達したところで、同機が右に旋回しながら急降下する様子をレーダーがとらえた。
レーダーが最後に同機をとらえたのは高度1万1000の地点。「これまでに入手した証拠から判断すると、同機は空中分解した」とNTSBは説明している。
同機は複数の部品が回収されたが、ボイスレコーダーやフライトデータレコーダーは装備していなかった。
墜落原因については、ライアン郡保安官事務所と中央ライアン消防局がNTSBと連携して究明に当たっている。
ライアン郡当局には24日午後9時15分ごろ通報が相次ぎ、同郡とダグラス郡の捜索救助隊が出動。午後11時15分ごろ、同機を発見した。
現場に派遣されたNTSBの調査団は数日かけて証拠の収集に当たり、パイロットや機体、メンテナンス記録、燃料、天候、運航会社の手順や方針に重点を置いて調査を進める方針。2週間以内に暫定報告書を公表するとしている。