ウクライナの対ロシア戦争を変えた三つの兵器

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開戦初期のロシア軍進撃阻止に大きく貢献した対戦車ミサイル「ジャベリン」/Ukrainian Joint Forces Operation Press Service/Reuters/FILE

開戦初期のロシア軍進撃阻止に大きく貢献した対戦車ミサイル「ジャベリン」/Ukrainian Joint Forces Operation Press Service/Reuters/FILE

(CNN) ロシアのプーチン大統領が1年前にウクライナに軍を送り込んだ時、大半の観測筋はロシアが短期間で勝利を収めると予想した。

ロシア勝利を予想するこうした初期の見方が現実になることはなかった。専門家はウクライナ側の高い士気や優れた軍事戦術など、さまざまな要因を挙げるが、それだけでなく極めて重要なのが西側兵器の供与だ。

最近の報道では西側の戦車やパトリオット防空システムが戦争の帰趨(きすう)に影響する可能性が盛んに取り沙汰されているものの、これらのシステムはまだウクライナの戦闘に投入されていない。

ただ、既に戦局の変化につながった兵器もある。以下ではウクライナが使用して破壊的な効果を上げた三つの重要兵器を挙げる。

ジャベリン

開戦直後の時点では、ロシアの装甲車列が数日以内にウクライナの首都キーウ(キエフ)に入るものと双方の兵士が予想していた。

ウクライナ側は攻撃を鈍らせる手段が必要だった。そこで目を付けたのがジャベリンだ。ジャベリンは肩撃ち式の誘導式対戦車ミサイルで、ひとりで運用できる。

ジャベリンの魅力の一端はその使いやすさにある。レイセオン社とジャベリンを共同開発したロッキード・マーチンは「発射する際、砲手は選定した目標の上にカーソルを合わせる。ジャベリンの発射指揮装置はその後、発射前ロックオンの信号をミサイルに送信する」と説明する。

ジャベリンは「撃ちっぱなし」の兵器であり、運用者は発射するや否や、ミサイルがまだ目標に向かっている間に避難することができる。

侵攻初期のロシア軍は都市部に入る際、縦隊を維持する傾向にあったことから、撃ちっぱなし機能がとりわけ物を言った。ジャベリンの運用者は建物や木の後ろから発射し、ロシアが撃ち返す前に退散することができた。

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