ウクライナ軍、バフムートで「ごく近いうちに」攻勢へ 陸軍司令官
(CNN) ウクライナ陸軍のシルスキー司令官は23日、東部要衝バフムートでロシア軍の消耗が続いていることから、「ごく近いうちに」ウクライナ軍は攻勢に転じるとの見方を示した。
シルスキー氏はSNS「テレグラム」への投稿で「ロシア軍はバフムートでかなりの戦力を失い、エネルギーを使い果たしつつある」と指摘。さらに、ロシア軍が過去にウクライナ軍の反撃を受けて退却したいくつかの例を挙げながら「ごく近いうちに我々はこの機会を利用する」と述べた。
シルスキー氏はまた、ロシア軍は主にロシアの民間軍事会社ワグネルの戦闘員で構成されており、「人員と装備の両方で損失を被っているにもかかわらず、どんな犠牲を払っても」バフムートを制圧しようとし続けていると指摘した。
バフムート市内やその周辺の前線近くにいる兵士たちのもとに頻繁に足を運んでいるシルスキー氏は「敵の大砲や航空機からの絶え間ない攻撃にさらされながら、前線にいる我が軍の兵士たちは超人的な耐久力、勇気、勇敢さを示している」「特に現在東部で祖国を守っている第93、第10、第57、第5旅団の部隊はそうだ」などと述べ、防衛している兵士たちに敬意を示した。
ウクライナ軍は22日、ロシア軍はバフムート市を掌握するために激しい戦闘で多くの軍隊を使い果たしているため、同市内や周辺での攻勢能力は低下しつつあると戦況を報告していた。