娘が反戦の絵を描いたロシア人男性、ベラルーシで拘束 自身の投稿問う裁判に出ず
(CNN) ロシアのウクライナ侵攻に批判的な投稿を行ったとして、禁錮2年の判決を言い渡されたロシア人男性が、ベラルーシで身柄を拘束されたことが分かった。男性の弁護士がCNNに明らかにした。
アレクセイ・モスカリョフさんは反戦を訴える投稿を繰り返し行い「ロシア軍の信用をおとしめた」罪に問われ、自宅軟禁下に置かれていた。
モスカリョフさんは無罪を主張したものの、28日に行われた審問には出廷しなかった。ロシア国営ノーボスチ通信によると、検察は禁錮2年を求刑していた。
ノーボスチ通信はモスカリョフさんが夜間に自宅軟禁を抜け出したとの裁判所の広報担当者の話を伝えた。
ロシアの独立系テレグラムチャンネル「SOTA」によると、アパート内で携帯電話を起動したことがきっかけで当局はモスカリョフさんを特定、逮捕につながったという。
ロシアの独立系メディア「メディアゾナ」によると、モスカリョフさんの娘マーシャさん(当時12)は2022年4月の美術の授業中、ウクライナ人一家に向けて発射されるロシアのミサイルの絵を描き、「戦争反対」「ウクライナに栄光を」の文字を添えた。学校から通報を受けた警察が家族の自宅に来る事態になった。
弁護士によると、マーシャさんは今週、移送先の児童施設から父親に手紙を書き、「何が起きても私たちは一緒」とのメッセージを伝えたという。