バフムート周辺の戦況、やや改善とウクライナ軍 ロシアによる攻撃の減少を報告
(CNN) ウクライナ軍は、東部ドネツク州の前線一帯でこの1日の間にロシア軍の攻撃を50回近く撃退したと明らかにした。一方で飛来したミサイルや空爆の数は通常よりも格段に少なかったとした。
ロシアによる砲撃は激戦地バフムート周辺に集中しているほか、ドネツク州のアウディイウカとマリンカ、ハルキウ州のクピャンスクも標的にしている。
ウクライナ軍参謀本部は、バフムートに対して敵の攻撃が続いているとしながらも、自軍の守備隊が持ちこたえ、攻撃の多くを退けていると強調した。
戦場に展開するそれぞれの陣地に変化はほとんどないとみられる。
バフムートで戦う部隊からの報告は、30日が大半の日よりも静かに過ぎていったことを示唆する。ウクライナ国家国境庁は、ロシア軍に加わる民間軍事企業「ワグネル」の突撃部隊2隊が排除されたと述べた。
また第46独立空挺(くうてい)旅団は非公式のSNSアカウントでロシア軍の動きについて、バフムート市内ではより活発になっているものの、周辺の西部及び北西部の集落に対する圧力は弱まっていると述べた。ワグネルの傭兵(ようへい)らと正規軍との間に連携はほとんどみられないとし、バフムート市内に展開するワグネルの部隊がロシアの軍用機から攻撃を受ける状況にもなっていると主張した。
一方でドネツク州の軍政当局トップ、パブロ・キリレンコ氏は、バフムート周辺の前線や同市の北西に位置するチャシブヤール、アウディイウカ、マリンカは依然として継続的な砲撃に晒(さら)されていると述べた。