中国の著名人権弁護士2人、国家権力の転覆罪で10年以上の懲役
21年初め、許氏は紙とペンを使った筆記が認められなかったことから、声明を弁護士に書き取ってもらい、民主的で自由かつ公正な中国に関する自身の信念や展望を訴えた。
「民主的な中国を我々の時代に実現しなければならない。この責務を次の世代に負わせてはならない」。許氏は判決の言い渡しを数日後に控え、丁氏の妻を通じて発表した声明でそう述べている。
判決言い渡しも非公開で行われた。丁氏の妻によると、弁護団から2人の判決文を入手することはできず、弁護団がマスコミの取材に応じることも許されなかった。判決文を公表することは厳格に禁止されており、公表すれば弁護士の資格を取り消されるという。
両氏は過去にも、許氏が立ち上げた「新公民運動」にかかわった罪で服役していた。
2人に長期の懲役刑が言い渡されたことを受け、家族や支援者には衝撃が広がっている。