英国防省、米流出文書には「深刻なレベルの不正確さ」ある

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(CNN) 英国防省は11日、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐる米国の機密情報が流出したとされる文書には「深刻なレベルの不正確さ」が存在するとの見解を示した。

同省がツイッターに投稿した簡潔な声明には「読者は偽情報を拡散する可能性のある疑惑を額面通りに受け取ることについて慎重になるべき」とある。

今回の機密文書の流出について、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は7日、拡散している文書は本物ではなく、「ウクライナの本当の計画とは無関係」で、ロシアが広めた「大量の偽情報」に基づくものだとSNS「テレグラム」で指摘した。

ウクライナ当局者は今回の情報流出を一蹴したものの、同国のゼレンスキー大統領に近い情報筋がCNNに明らかにしたところによると、同国は情報流出のために軍事計画の一部をすでに変更した。

CNNは2月半ば〜3月上旬に作成されたとみられる流出文書53点を調査した。

流出文書にはさまざまな機密性の高い情報が含まれており、米国が同盟国や敵対国をどのように偵察しているかが珍しく垣間見える。

米国の同盟国は情報流出の被害を評価中で、自国の情報源や手法が情報流出で損なわれていないか見極めに躍起になっている。

米国と機密情報を共有する「ファイブアイズ」の構成国(オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国)のある当局者は「米国が数日以内に我々と被害評価を共有すると予想しているが、米国の評価を待ってはいられない。現在、自前の評価を行っている」と述べた。

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