ウクライナ当局、ロシア軍が南部メリトポリ付近に「強力に集結」
(CNN) ウクライナ南部メリトポリのイワン・フェドロフ市長は25日までに、ロシア軍が同市周辺に「強力に集結」しているとの見解を明らかにした。この地域は今後数週間でウクライナによる反転攻勢の焦点となる可能性がある。
フェドロフ氏自身はメリトポリ市内にいない。同氏はウクライナのテレビで、メリトポリの被占領地域でロシア軍の二つの部隊が「極めて強力に集結している」との見解を示した。
フェドロフ氏によると、一方の部隊はアゾフ海沿岸のキリリウカに展開。キリリウカではロシア軍が多数の娯楽施設やホテルなどを制圧している。
ロシアは軍の貨物や重兵器を積み替える場所として一帯を使用しており、アゾフ海沿岸の別の場所にあるプリモルスキーポサドにも小さな基地を置いているという。
フェドロフ氏はまた、メリトポリのあるザポリージャ州では、ロシアの支援を受ける地元当局が民間人を退避させる準備を進めているとも明らかにした。
フェドロフ氏は他のウクライナ当局者と同様、ロシアがザポリージャ州の占領地域から子どもたちを連れ去る準備を進めていると主張。同州エネルホダルでは今週末までに全ての子どもたちのデータを収集し、来月5日から子ども退避を発表して、ロシア本土かクリミア半島の占領地域に連れ去ることを狙っていると指摘した。
前線に近いビルマクでも同様の状況になっているという。
CNNはフェドロフ氏の主張について独自に検証できていない。