ロシア、米の死傷者推計「10万人」を否定
(CNN) 米国が昨年12月以降のウクライナでのロシア側の死傷者が10万人を超えたとの推計を示したことについて、ロシア大統領府のペスコフ報道官は2日、米国は正確な推計を出すすべを「絶対に持っていない」と反論した。
ペスコフ氏は定例会見で、CNNの質問に「米政府は正確な数字を出すすべを絶対に持っておらず、これは正確に扱われるべきだ。やがて国防省が発表する数字に注意を向ける必要がある」と答えた。
米政府は1日、過去5カ月でウクライナでのロシア軍の死傷者は少なくとも10万人との見方を示した。この数字には戦死者2万人超が含まれており、半数は民間軍事会社「ワグネル」の戦闘員だという。
ロシアのショイグ国防相は昨年9月にロシア軍の死者は5937人と発表した。それ以降、ロシア国防省は死傷者数を更新していない。
ショイグ氏は2日、「西側諸国からかつてない軍事支援を受けているにもかかわらず、敵は大きな損失を被っている。先月だけでも1万5000人超の死者が出た」と述べた。